梅雨入りの遅れを受けて熊本県山鹿市鹿北町芋生の迫地区では、住民らが15日夜から連日、伝統の雨乞い太鼓をたたいている。
近年は祭りで披露するだけだったが、「緊急事態」と必死で祈り続けている。

一帯は水の便が悪く1960年ごろまで干ばつのたびに太鼓をたたいてきたという。
かんがい施設が整備されて出番が減ったが、2010年前後からは保存会が太鼓を守ってきた。

15日は約30人が公民館前に集まり、大小の太鼓と鐘に合わせ「ヒョウタン年かい、雨年かい。井手口持ったら米とろばい」と歌いながら踊った。
上田和明区長(70)は「田植えにはぎりぎりの状況。毎晩たたいて結果を出す」と力を込めた。

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