<指定廃焼却施設>軽装のまま焼却炉点検も「復興の最前線で働く人の安全ないがしろ」男性作業員怒り 2018年04月13日金曜日 河北新報
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201804/20180413_63053.html

福島県飯舘村の指定廃棄物仮設焼却施設を巡り、労働審判を申し立てる方針の男性作業員は河北新報社の取材に「復興の最前線で働く人の
環境や安全がないがしろにされている」と怒りをにじませた。
 
施設では、村内で解体された家屋や稲わらなど1キログラム当たり8000ベクレル超〜1万ベクレルの指定廃棄物を焼却。

放射性物質は焼却時に濃縮される特性がある。男性によると、当初は防護服や全面マスクを着用したが、2017年4月ごろから半面マスクと
通常の作業着で作業する回数が増えたという。
 
男性は「軽装のまま床にたまった焼却灰をほうきで掃いたり、粉じんが舞う焼却炉の内部を点検したりすることもあった。

『死ぬかもしれない』と同僚と言い合っていた」と振り返る。
 
男性は1月中旬、宮城県内の病院で健康診断を受けた。「今後、体調に異変が出るのではないかと不安だ」と心中を明かした。