豊洲、基準130倍ベンゼン 地下水調査なお高水準
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 東京都は4日、築地市場(中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)で継続中の地下水調査で、昨年12月〜今年2月採水分から、環境基準の最大130倍の有害物質ベンゼンを検出したと発表した。
ベンゼンは24カ所、シアンは22カ所、ヒ素は14カ所で基準超え。地上の空気からは基準超えの有害物質は出なかった。

 昨年9月採水分では160倍のベンゼンを検出していた。
土壌汚染対策を検証する都の専門家会議は今回の地下水調査の結果について、「全体的にみれば大きく汚染状況が変化した傾向は確認できない」とコメントした。

 都は10月11日の豊洲市場開場に向け、追加対策工事を7月末までに完了させる方針。地下水をくみ上げ、処理するなどの対策によって、汚染状況は中長期的に改善されるとしている。

 都は過去の地下水調査で高濃度の有害物質が出た地点を中心に選定した29カ所で毎月、さらに別の17カ所で3カ月ごとに採水を実施している。