>>139 関連の研究の報道

↓このメカニズムは、突然の寝落ちや意識不明、ぶらぶら病とも関連があるのでは?

>柳沢正史・筑波大教授 眠りのスイッチ遺伝子を発見
>3/24(土) 11:09配信 産経新聞

>眠気とは何か。人はどうして眠らないといけないのか。
>この研究に取り組む筑波大の柳沢正史教授(57)は1999年にマウスの特殊な睡眠障害を発見し、世界の睡眠研究に大きな風穴を開けた。
>最近では睡眠に異常を起こすマウスの作製にも成功し、眠気の全容解明に突き進んでいる。

>98年、ある遺伝子が食欲に関係することを突き止め、その遺伝子が作る分子をギリシャ語の食欲に由来する「オレキシン」と名付けた。
>しかし、この遺伝子を働かなくしたマウスを観察しても、食欲が増えたり減ったりでどっちつかず。
>そこで、活発に動くはずの夜間にビデオ撮影して観察すると、 突 然 止 ま っ て 床 に 倒 れ る などの異常行動が見つかった。
>脳波を測ってみると、てんかんではなく、 覚 醒 か ら 一 気 に レ ム 睡 眠 に 移 る 特 殊 な 障 害 と分かった。

>脳には3つの状態があり、通常は覚醒からノンレム睡眠を経てレム睡眠に移行する。
>このマウスは人間の「 居 眠 り 病 (ナルコレプシー)」と同じ症状で、メカニズムは全く不明。

>オレキシンの発見は、2014年に日米などで発売された新しいタイプの睡眠薬の開発につながった。ナルコレプシーの治療への応用も期待されている。
>帰国した柳沢さんは現在、筑波大に設立された国際統合睡眠医科学研究機構のトップとして、陣頭指揮を執る。

>オレキシンは覚醒を引き起こす作用があり、目の覚めた状態を維持するが、睡眠メカニズムを理解するには、たくさんの分子の関わりを解明する必要がある。
>「どうして眠らないといけないか、生物の種に特有の睡眠時間はどのように決まっているのかという肝心なことに迫れていない」

>本質に迫るためもっと大量に探索しようと、マウスにランダムな突然変異を起こして遺伝子の機能を探る手法を本格導入。
>これまでに新たな変異を持つ8千匹のマウスを生み出した。16年には1日の睡眠時間が異常に長い「スリーピー」と、
>夢をみるとされるレム睡眠が異常に短い「ドリームレス」の2系統を作製しており、眠気の正体に向けて着実に歩を進めている。

>「睡眠を研究するなんて思いもよらなかった」と振り返る柳沢さん。今では140人以上の研究者を擁する大所帯の研究機構を率い、世界の睡眠研究をリードしている。

>やなぎさわ・まさし 1960年、東京都生まれ。筑波大大学院医学研究科博士課程修了。
>米テキサス大サウスウエスタン医学センター教授などを経て、2012年から筑波大国際統合睡眠医科学研究機構の機構長兼教授。17年度、朝日賞。

しかし、各大学の研究者が研究費削減で悲鳴を上げ、理化学研究所でもスタッフの解雇など、研究環境がお寒い現代の日本。
すぐに役に立たない研究なんか止めちまえと言われる中で、睡眠科学の研究に140人以上の研究者を擁する大所帯とは、もはや国策的な研究だな。
「ランダムに突然変異」を起こした中から成功して「新たな変異」を持ったノックアウトマウスが8千匹とは、総額でどれだけ多額の研究資金が投入されているのか?

なお同教授がアメリカから呼び戻されて同研究機構のトップに招聘されたのは、震災の翌年。