韓国の教訓を福島に伝える――韓国における甲状腺がんの過剰診断と福島の甲状腺検査
Ahn hyeong教授・Lee Yong教授インタビュー / 服部美咲 | SYNODOS -シノドス-
https://synodos.jp/fukushima_report/21930

(いくつか抜粋)
がん検診がはじまったとたんに、「甲状腺がん」と診断されて治療を受ける患者が急に増えました。
その増え方があまりに急激かつ顕著であったため、甲状腺がんの過剰診断を懸念する医師の声があがりました。

「甲状腺がんの過剰診断」は、一般の人々にとって、「すべてのがんはつねに早期発見・早期治療が良い」
という常識を覆すものでした。

甲状腺がんの90%以上は、明らかな症状を呈してから受診して治療を行っても、命にかかわるような状況
にはならないという特徴があります。

「見つかった甲状腺がんが過剰診断かどうか」は、まずは「発症した甲状腺がんかどうか」で判断されるべきです。
とくに子どもや若年者の場合は、無症状での治療が、症状が出てからの治療に比べて患者さんに何らかの
メリットをもたらすとは考えられません。