台風21号と北海道M6.7・震度7地震が立て続けに起きて、どちらも大きな停電

どちらの災害でも大規模な停電が発生し、その影響による情報伝達の遅れやインフラ機能の低下に見舞われた
地震は未知の活断層で起きたとされ、深さ的にも調査の難しい領域といえよう

現在、法律で一般家庭では電力会社から電気を購入しなければ家電が動かせないような
仕組みとなっているが、台風による送電網の寸断や、地震による発電所の停止からの停電など
被災時の影響を和らげるために電力供給に関してはもっと柔軟な方法も可能な制度を目指すべきだろう
※地域単位での太陽光発電や自家発電による電力利用を一般家庭でも合法的に行えるようにする等

台風21号については、非常に強い勢力を持ったままの上陸で風の威力の凄まじさが
いろいろな映像を通して伝えられたが、この規模の台風が直撃した場合は
被害を防ぐことはかなり難しいと感じられた
関西国際空港の件は悪い条件が重なったという面もあるが影響が大きい

液状化現象について、アスファルトの上に土砂が湧き出している場面とともに語られるが
土砂が湧き出さなくてもアスファルトが沈み込んでいれば液状化現象が起きたと看做せる
地震の振動で水分を含んだ地層が粘性のある液体と看做せる状況になり、人工の建物などが
液状化した地層に沈んでいく、という現象である

高層ビルなどは硬い地盤まで杭を打っているので、液状化現象が起きても耐えられる場合もある
杭が振動により折れたりするとこの限りではない
一方で、戸建住宅、道路や電柱などはそのような対応がされていないので重さにより沈むことになる
あるいは、地中に存在する構造物で密度が土壌よりも軽いものは土壌中を浮かび上がることもある

震源付近の火力発電所が停止し、供給不足により他の火力発電所も緊急停止
北海道内での電力供給が止まってしまった件、これは災害時に予測されていることで
基本的にはこういった連鎖的な停電をさせないようコントロールするのが
電力会社の役割だと思っていたが、今回はそれをうまくできなかったようだ、この点はしっかり検証が必要だろう
(原発が営業運転せず、事故のリスクが低かった点は不幸中の幸いである)