熱塩循環に関して余談( >>370 )

海洋深層の水の流れが、北大西洋・南極で海水の沈み込みから
北太平洋での海水の上昇につながっている

北太平洋で深層の海水が表層に上がってくるメカニズムについて
370 では海底の熱源(海底火山等)で暖められ、海水の密度が低下し浮上する
という仮説で書いていた

最近読んだ海の温暖化に関する本では、深層海水が表層へ上がってくるメカニズムとして
地表に吹く風による影響を挙げていた、権威と肩書きある気候学者の説であり
少なくとも著者はその説をある程度受け入れている、ということだろう
だが、水面に吹く風が深さ1500m以上の水を、「大量に」表層まで運ぶことができるだろうか?

最近の火山活動、地震活動の活発な点は多くの人が認めるところだと思うが
それが深層海水の流れが停滞しているために起こっている、という仮説は
深層海水が熱によって表層に上がるという仮説とセットだが
風が深層海水を表層に運ぶという説とどちらに説得力を感じるだろうか