「青い炎」燃えるイジェン山 30人が有毒ガス吸引 インドネシア・ジャワ島 2018年03月22日 10時23分@ハザードラボ
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インドネシア・ジャワ島で21日、イジェン山の火口湖周辺の住民30人が有毒な火山ガスを吸引し、24人が医療機関を受診した。

イジェン山は世界でも有数の高酸性火口湖を持つ火山として知られており、硫黄ガスが青い炎を出して燃えることから、「ブルーファイア・クレーター」と呼ばれ、
観光客にも人気のスポットだ。

インドネシア国家災害管理局(BNPB)によると21日、東ジャワ州でイジェン山の火口湖から二酸化硫黄を含む火山ガスが発生し、付近の住民30人が体調不良を
訴え、24人が診療所で治療を受け、このうち症状が重い2人が入院した。

ジャワ島東部に位置する複合火山イジェン山は、直径700メートル以上のターコイズ色をした酸性の火口湖をもち、湖からは硫黄が採掘され、周辺住民の
生活のための収入源となっている。

湖の水質は酸性濃度が高く、火口の縁からは600℃の高温で噴き出る硫黄ガスが青く燃えるようすが見られ、時には最高5メートルまで青い炎が立ち上ることもあり、
観光客の人気のスポットになっている。

BNPBによると、イジェン山の現在の警戒レベルは1で、火山活動は通常状態だという。

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世界最大の高濃度の酸性火口湖を持つインドネシア・ジャワ島のイジェン山(Sutopo Purwo Nugroho/BNPB)

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3月21日のイジェン山。火山ガスで住民30人が体調不良を訴えた(Sutopo Purwo Nugroho/BNPB)

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イジェン山火口湖の「ブルーファイア」(Seshadri.K.S/Wikimedia Commons)