原発テロ対策「安全に特化しすぎ」玄海町長疑義
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180212-00050004-yom-soci
 来月以降の再稼働を目指す九州電力玄海原子力発電所3、4号機(佐賀県)の地元・同県玄海町の岸本英雄町長は11日、同原発の視察に訪れた更田豊志(ふけたとよし)・原子力規制委員長に対し、規制委による安全審査の一部が過剰だと疑義を示した。

 とくに九電が同原発に2400億円の巨費を投じるテロ対策について「本当にこれだけの対策をやらないといけないのか」と訴えた。

 規制委が同原発を中心とした半径30キロ・メートル圏内の自治体の首長らと同県唐津市で開いた意見交換会で述べた。東京電力福島第一原発事故を受けて強化された対策のうち、規制委はテロ対策の審査を原則非公開で進めている。
岸本町長は「あまりに安全に特化しすぎるのも配慮が必要では」「(九電は)膨大な投資をする。少し考えていただければありがたい」と重ねて訴えた。
これに対し、更田委員長は「過剰な対策という批判は承知しているが、ひるむわけにはいかない」と述べた。