>>722 >>728
> 医 療 の 進 歩 で 、 以 前
> な ら 亡 く な っ て い た
> よ う な 子 ど も が 助かる
> よ う に な り、長命になった。

ここで挙げられている「医療的ケア児」は
0歳〜19歳の20年分に相当する世代。
10年間で1.8倍に増加という意味は?

それ以前に生まれて(より強かった過去の
淘汰圧に耐え)現在比較的安定した状態で
成長中の高年齢層はこの「医療の進歩」に
よる医療的ケア児「増加」には寄与しない
が、母集団全体の一定割合を占めている。

計算上、この高年齢層は「医療的ケア児」
の増加率の「足を引っぱる」群に当たる。
この傾向は上記の記事の「長命になった」
という説明でさらに拍車がかかるはずだ。

そうした高年齢層を含めた20年分全体で
10年間で1.8倍に増加となるためには
最近の「医療の進歩」の恩恵を受ける乳児
など年齢層が下がるにつれて、各年齢層で
10年前の3倍・4倍とかに生存率が激増
していなくてはならない計算になるはず。

最も単純なモデルとして、新生児の時点で
死亡するか医療的ケア児になるかに分かれ
10年間段階的に「医療の進歩」と仮定。

それ以前に誕生した世代では毎年10名、
それ以降に誕生した世代では毎年3名増の
「医療的ケア児」誕生で全体で1.8倍。
進歩前:10名/年×20年分=200名
進歩後:10名/年×10年分+
13+16+19+22+25+28+31+34+37+40≒360名

つまり、10年前の10名/年に対して、
今年は40名/年…生存率4倍の計算に。
危殆に瀕して生還した新生児4倍に激増。
もしそうなら、「生存率の急上昇」として
それ自体ニュースになりそうなものだが…

なぜ、「生存率の急上昇」が、こういった
「医療資源の需要増」の説明のときにだけ
「言い訳」のように語られるのだろうか?

以前この件で述べたように、新生児乳幼児
の医療訴訟を恐れ、親の期待値を下げたい
あまり、実際にある「生存率の急上昇」を
隠しているとしたら、あまりに不誠実だし

逆に、実際にはない「生存率の急上昇」を
口実にして「医療資源の需要増」への対応
を求めるのは説明が虚偽であることに加え

では「医療的ケア児」が増えている本当の
原因は何なのか? が、改めて問われる。