霧島連山・御鉢で火山性地震急増「噴火警戒レベル1を維持」 2018年02月09日 14時49分@ハザードラボ
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/3/23734.html

九州南部の霧島連山では、新燃岳の南東に位置する御鉢でけさ(9日)から火山性地震が増加していると気象庁が発表した。

御鉢は、9日午前8時ごろから火山性地震が相次ぎ、午前11時までの3時間で19回を観測。火山監視カメラや地殻変動のデータに特段の変化は
確認されていないが、気象庁は機動調査班を派遣し、現地調査を行うことにしている。

宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島連山は、新燃岳をはじめ、御鉢や高千穂峰など複数の火山と、韓国岳、大浪池などの火砕丘が連なって火山群を
構成している。

標高1408メートルの御鉢は、山頂火口の形が飯びつに似ていることから明治以降、この名前が一般的になった。東側の高千穂峰に寄りかかるように
重なっており、最後の噴火は1923(大正12)年7月。

それ以前も中世から江戸時代にかけて、噴火活動を繰り返している。

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手前が御鉢、奥が高千穂峰(海上保安庁)



霧島連山・御鉢「小規模噴火のおそれ」警戒レベル2へ引き上げ 2018年02月09日 17時13分@ハザードラボ
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/3/23736.html

気象庁は9日午後、九州南部に位置する霧島連山の御鉢で小規模な噴火が発生するおそれがあるとして、噴火警戒レベルを「2」に引き上げ、火口周辺への
立ち入りを規制すると発表した。

御鉢は、9日午前8時ごろから火山性地震が相次ぎ、午前11時までに19回発生したあとも、さらに増加傾向が続いており、午後3時までの発生回数は
61回(速報値)にのぼった。

現在、気象庁の機動調査班が現地調査を行なっているが、火山活動が高まっており、今後、小規模な噴火に発生するおそれがあるとして、午後2時40分に
噴火警戒レベルを2に引き上げた。

火口から約1キロ範囲では噴火に伴って飛散する噴石に警戒するよう、宮崎県の都城市、小林市、高原町と鹿児島県霧島市に対して呼びかけている。

宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島連山は、新燃岳をはじめ、御鉢や高千穂峰など複数の火山と、韓国岳、大浪池などの火砕丘が連なって火山群を
構成している。気象庁によると御鉢が最後に噴火した1923(大正12)年7月には、ひとりが死亡している。

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きょうの霧島連山御鉢のようす(気象庁の火山監視カメラより)

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御鉢の火口。特に噴煙は見えない(提供:気象庁)

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警戒範囲(提供:気象庁)