(朝鮮日報日本語版) 【社説】「原子力廃止委員会」に変ぼうしかねない原子力安全委員会
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180101-00000433-chosun-kr
 韓国政府は原子力安全委員会の新しい委員長に、米国の環境団体「自然資源防衛協議会(NRDC)」の研究員だったカン・ジョンミン氏を任命した。
カン氏は原子力分野で博士の学位を取得しているが、韓国国内で原子力発電システムを運用した経歴はなく、研究職や大学の客員教授などを歴任した後に米国の環境市民団体で活動してきた人物だ。
原子力安全委員会の責任者となれば原発稼働の分野で多くの経験や知識が必要だが、カン氏は原発の安全管理ではなく、どちらかと言えば核廃棄物や再処理問題の方に詳しい。

 カン氏は新古里原発5・6号機問題では建設中断を訴える側に立ち脱原発を主張した。
カン氏がいつから脱原発に回ったのかは明らかでないが、最近カン氏があるメディアに投稿した内容を見ると、原発の危険性をいたずらに誇張するような主張ばかり並べ立てている。
たとえばカン氏は「古里3号機の使用済み核燃料の貯蔵槽から火災が発生すれば、韓国全土の半分が危険にさらされる」とした上で「最大で2万人が非難を強いられるだろう」などと主張した。
カン氏はさらに「韓国国内の原発は北朝鮮のミサイルの標的となるため、脱原発は安全保障にも資する」ととんでもない主張も展開している。