>みんなの指は何本ですか 「違うのは
>かわいそう」植え付けるのは大人
>12/23(土) 13:10配信 西日本新聞社

>手足の指って5本と限らないんだよ。
>NPO法人(東京)は、人によって生
>まれつきいろいろな指の数や形がある
>ことを知ってもらおう と、草の根の
>啓発活動に取り組んでいる。

>テレビゲームに熱中していたのはK君
>(5)。左手を出した。右手のような
>長い指はなく、赤ちゃんの足みたい。
>「親指」のあたりに小さな爪がある。
>障害者手帳には「左全手指欠損」と書
>かれているが、生まれつきなので障害
>や欠損の自覚はあまりない。「ボタン
>も留められるし、鉄棒もできる。やり
>方が少し違うだけ」と母親は話す。

>ところが成長とともに、モヤモヤする
>場面が増えてきた。保育園の友だちが
>「K君の手、何で小さい?」と聞くと
>親が慌てて「ごめんなさい」と遮る。
>じろじろ見てささやき合う子たちも。
>「コソコソ言われるとからかわれてる
>みたい」とK君も不満げだ。
>母親によると、同じような障害のある
>子が幼稚園の入園を「前例がない」と
>断られたケースもあるという。「先生
>でさえ、どう対応したらいいか分から
>ない。『普通』でいいんですけどね」

>他の子と「違う」ことを子どもにどう
>話すか。周りに聞かれたら何と説明す
>るか。聞かれることもつらいという親
>や、親族から責められたり自分を責め
>たりする母親も。そうした悩みや情報
>を共有しようとNPO法人は2013
>年、先天性四肢障害者や家族で結成。
>SNSや交流会で親交を深めメンバー
>は4年間で440家族を超えた。
>昨年9月にはNPO法人の認証を受け
>絵本作りに乗り出した。右手の指が3
>本の女の子が主人公。そんな子に会っ
>てもびっくりしないでほしい。
>存在を知ってもらうことで差別や偏見
>をなくしたい という思いを込めて、
>メンバーで筋書きを話し合った。
>「手足に限らず人と違うことに悩んで
>いる人に『人と違うのはかわいそうな
>こと?』と問いかけたい」と語る。

>K君の手を見て戸惑う子がいたとき、
>母親は自分から話し掛けるようにして
>いるという。こんな会話が「普通」と
>は何か考えるきっかけになるはずだ。
>「多くの人と違うのはかわいそう、と
>いう意識を植え付けるのは大人たち。
>その前に絵本で伝えられたら」と…。