カムチャツカ・ベズイミアニ山が大噴火 噴煙高さ15km!航空コード最高危険度 2017年12月20日 15時26分@ハザードラボ
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北海道のはるか北東に位置するロシア・カムチャツカ半島で20日、ベズイミアニ山が大噴火し、噴煙の高さは上空1万5000メートルに達した。

ロシア科学アカデミー(IVS FEB RAS)は、周辺を航行する航空路線に対して、危険度が最も高い赤の航空コードを発表し、警戒を呼びかけている。

半島東部にそびえ立つ標高2882メートルのベズイミアニ山は、10キロほど北に位置する半島最高峰のクリュチェフスカヤ山、真ん中のカーメン山と並んで
カムチャツカ火山三兄弟とも言える存在。

カムチャツカ火山噴火対策チーム(KVERT)の20日の発表によると、ベズイミアニ山は日本時間20日昼ごろ、噴煙を放出し始め、午後になって激しい爆発を
数回にわたって繰り返している。

気象衛星ひまわりの観測画像を解析した結果、噴煙の高さは上空1万5000メートルに到達し、気流に乗って北東方向へ85キロ運ばれたという。

KVERTは火山灰が航空機の航行に支障を及ぼすおそれがあるとして、航空コードを危険度が最上位の赤に引き上げ、警戒を呼びかけている。

カムチャツカ半島では現在、クリュチェフスカヤ山、シベルチ山、南部のカリムスキー山、千島列島北部のエベコ山が、危険度が2番目に高いオレンジ色の
航空コードとなっている。

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カムチャツカ火山三兄弟のベズイミアニ山が大噴火(KVERT)

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空いっぱいに広がる噴煙で近隣の山も見えない(KVERT)

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今年5月のカムチャツカ火山三兄弟。左がベズイミアニ、中央がカーメン、右が半島最高峰のクリュチェフスカヤ(KVERT)