続報:白山で火山性地震361回!「活動の高まり」気象庁が上方修正 2017年11月29日 16時46分@ハザードラボ
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石川県と岐阜県にまたがる白山ではきょう、火山性地震が急増しており、午後3時までの発生回数は361回にのぼった。気象庁によると、白山で1日あたりの
地震が200回を超えたのは、観測開始以来初めてで、火山活動がやや高まっているとして、注意を呼びかけている。

気象庁によると、白山では29日午前3時ごろから、山頂の御前峰(ごぜんがみね)付近直下を震源とする火山性地震が急増している。

気象庁は当初、午前9時までに発生した地震の回数を281回と発表していたが、その後の詳細な分析で、午前3時から午前6時までの3時間で301回発生したと訂正。

このうち、午前5時6分には、最大マグニチュード(M)2.8の地震が発生し、白山市白峰で震度1を観測した。

午前6時以降は、次第に発生回数が減少しており、午後3時までの1日あたりの発生回数は合計361回にのぼった。これまでに低周波地震や地下の水蒸気や
マグマの動きを示す火山性微動は発生していないという。

白山で1日あたりの地震回数が200回を超えたのは、2005年12月の観測開始以来初めて。監視カメラによる観測では、山頂付近は雲が覆っていて、はっきりしない。

白山は、金沢市から約50キロ南に位置し 、戦国時代の1554?1556年にかけて、マグマ噴火を起こした。白山は、古くから信仰の対象となっていて、日本全国の
白山神社の総本社があるが、このときの噴火で社堂に噴石が当たったり、大量の火山灰で手取川が濁り、川魚が死んだという記録が残る。

最も新しい噴火は1659年で、以降も噴気活動や群発地震が観測されている。2011年3月の東日本大震災以降は、山頂直下を震源とする地震活動が活発化しており、
気象庁は、噴火警戒レベルを「1」としている。

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29日、石川県と岐阜県にまたがる白山で火山性地震が急増した(提供:気象庁)