https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171012-00000542-fminpo-l07
除染土再利用、一定の安全性確認 南相馬の試験結果公表
10/12(木) 11:40配信 福島民報
 
環境省は11日、東京電力福島第一原発事故に伴う除染で生じた土の再利用のため福島県南相馬市小高区の仮置き場で取り組んでいる
実証試験の結果を公表した。盛り土の一部に除染土を使っても周辺の空間放射線量に変動はなく、再利用する際の安全性を一定程度確認できたとした。
 
東京都内で開いた有識者検討会で示した。試験では、放射性セシウム濃度が1キロ当たり3000ベクレル以下の除染土で盛り土を造成した。
放射線を遮るため、一般の土砂50センチで覆った。環境省によると、盛り土中央部の空間放射線量(高さ1メートル)は毎時0.06マイクロシーベルト
で、一般の土砂だけで作った盛り土の同0.05マイクロシーベルトと同レベルだった。
 
試験盛り土に浸透した雨水のセシウムは検出下限値(1リットル当たり0・1ベクレル)未満だった。工事中の被ばく線量は年間1ミリシーベルト以下に抑えられるとした。
 
環境省は除染土を各地の道路建設などの公共工事で再利用する方針。今年度内にも再利用に向けた手引きの骨子案を示す。