伊方町に放射線防護の避難施設 09月04日 07時12分
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20170904/3601471.html

原発事故が起きた際、住民が孤立するおそれがある伊方町の佐田岬半島に、放射線防護対策がとられた避難施設が新たに整備されました。

伊方原発がある佐田岬半島では、重大な原発事故が起きた際、原発の西に住む住民約5000人が孤立するおそれがあり、町が避難対策を進めています。

こうした中、半島先端部に位置する串地区の小学校跡地に、放射線防護対策がとられた避難施設が新たに整備されました。

この施設は鉄筋コンクリート2階建てで、地区住民の数を上回る約360人を収容でき、放射性物質を取り除くフィルターが付いた空調設備は、
緊急時に住民が自ら操作できるということです。

また水やパンなど1週間分の食料のほか、防護服や非常用発電機も備蓄されているということです。

伊方町ではこれまで、診療所や福祉施設などの既存施設を緊急時の避難施設として活用するため、防護対策の改修を行ってきましたが、
新たに整備するのは初めてだということです。

一方で今回整備された場所は、土砂災害警戒区域に指定されていることから、原発事故と大雨が重なった際に住民の安全を確保できるか、
課題が残されています。