トカラ列島・諏訪之瀬島 噴煙の高さ2100m 活発化しても警戒レベル2 2017年07月20日 10時07分@ハザードラボ
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/1/21198.html

鹿児島県の南端から130キロほど南に浮かぶトカラ列島・諏訪之瀬島では、今月に入ってから、活発な火山活動が観測されており、
17日の噴火では上空2100メートルまで噴煙が立ち上った。

諏訪之瀬島は口永良部島と奄美大島の間に位置し、島の中央にそびえる御岳(標高799メートル)は、2011年以降、ほぼ毎年のように
噴火していることから、気象庁は常時、噴火警戒レベル「2」を維持して、火口周辺への立ち入りを規制している。

今年4月には、1日当たりで発生した火山性地震の数が481回に上ったが、爆発的噴火は5月初旬に一回発生しただけだった。しかし、
地下のマグマや水蒸気の動きを示す火山性微動は、5月下旬から振幅が大きくなり、6月17日ごろから再び活発化。

7月2日に噴火が観測されたが、最近になって再び火山活動の高まりが見られ、17日から18日にかけては断続的に噴火が相次いでいる。

夜間には噴煙に火口内の溶岩や火炎が映って赤く見える火映現象も観測されているが、気象庁は噴火警戒レベルを維持したままで、
通常の火山活動の一環だと言える。

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諏訪之瀬島17日の御嶽の噴火の様子(提供:気象庁)

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九州の火山配置図(提供:気象庁)

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14日深夜に観測された火口付近の火映(提供:気象庁)



カムチャッカ半島・カリムスキー火山の噴火全容が明らかに… 航空コードは危険度2 2017年07月20日 11時04分@ハザードラボ
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/1/21200.html

カムチャッカ半島で18日、南部のカリムスキー火山が噴火した。ロシア科学アカデミー(IVS FEB RAS)のカムチャッカ火山観測所(KVERT)は、
周辺を航行する航空機に対して、危険度が2番目に高いオレンジ色の航空コードを発表し、注意を呼びかけている。

カムチャッカ半島では現在、半島東部の火山帯に位置するシベルチ山、その南のクリュチェフスカヤ山とベスイミアニ山にカリムスキー山、
さらに千島列島のエベコ火山の五つの火山すべてに対して、危険度2の航空コードが発令されている。

このうち、半島南部に位置するカリムスキー山では、6月に入ってから地表の異常高温が続いており、観測データ上は噴火の兆候を示していたが、
上空付近を厚い雲が覆っていたため、人工衛星の画像では、噴火の規模がくわしくわからなかった。

今回、KVERTが公開した画像では、山頂火口から黒い火山灰を大量に含んだ噴煙が立ち上るようすがよくわかる。

カリムスキー山は、2014年1月から4月にかけて断続的に爆発的噴火が発生し、同じ年の9月に再び活動が活発化した。

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カムチャッカ半島南部のカリムスキー火山が噴火した(撮影:A. Belousov/IVS FEB RAS)

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18日はよく晴れて、噴火のようすがはっきりととらえられた(撮影:A. Belousov/IVS FEB RAS)

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付近にカルデラとカルデラ湖があるカリムスキー火山の上空から撮影(撮影:A. Belousov/IVS FEB RAS)