阿蘇山 火口周辺巡る観光ツアー (動画有り) 07月01日 15時23分
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5004605681.html

去年、36年ぶりに爆発的な噴火が起きた熊本県の阿蘇山で、立ち入り規制が続く火口周辺をガスマスクを持って巡る観光ツアーが、
試験的に行われました。

阿蘇山では爆発的な噴火の後、新たな噴火は発生せず、気象庁は、ことし2月に噴火の兆候が認められなくなったとして、噴火警戒レベルを
「活火山であることに留意」とするレベル「1」に引き下げました。

阿蘇山の火口周辺は火山ガスの検知器や安全柵が壊れたため、今も立ち入り規制が続いています。

1日のツアーは、阿蘇市が阿蘇山の噴火や熊本地震の影響で減ってしまった観光客を呼び戻そうと、試験的に行いました。

参加したのは熊本県や福岡県から応募してきた15人で、全員がガスマスクを持ち、火山ガスの濃度を測定する監視員が同行しました。

参加者は、火山灰や噴石がそのまま残されている火口周辺の様子を、写真を撮りながら見回っていました。

参加した50代の男性は「間近で火口を見ることができて良かったです。においも感じられ自然の大きさを実感できました」と話していました。

阿蘇市では、気象台や警察などで作る協議会で、今後、こうしたツアーを定期的に実施できないか検討していくことにしています。