インドネシア・シナブン山 突き上げた拳のような噴煙 …神かラオウか? 2017年06月22日 11時19分@ハザードラボ
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インドネシア・スマトラ島北部に位置するシナブン山は、毎年ひっきりなしに噴火している活火山だ。ふもとの村では、火砕流に巻き込まれて住民が死亡する
事故も何度も起きているが、鹿児島県の桜島と同様、地元にとっては噴煙と共生する暮らしが当たり前。そうしたなか、一人の写真家がとらえた噴煙の写真が、
まるで「天に拳を突き上げる山の神の拳のようだ」と話題になっている。

このドラマチックな写真の撮影に成功したのは、スマトラ島北部で活動しているフリーランスのエンドロ・レワ(Endro Lewa)さん。

シナブン山が活発に活動を始めた2013年以来、その動向をずっと見つめながら、迫力ある写真を発表。愛用のキヤノンで撮影した夜の噴火写真が、
インドネシア国内のプロが選ぶ2016年の最優秀写真賞に選ばれた実績を誇る。

そんな彼が最近発表したシナブン山の写真は、噴煙に見慣れた地元の人たちをもうならす迫力あるもの。

標高2460メートルの山頂周辺を取り囲む雲を突き抜けるように、火口から5000メートル上空に立ち上る灰色の噴煙は、天に突き上げた拳のようで、
『北斗の拳』のラオウ最期の場面を彷彿させる。

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「我が生涯に一片の悔いなし」と拳を天に高く突き上げて絶命したラオウを彷彿とさせるインドネシア・シナブン火山(撮影:Endro Lewa)

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インドネシアの2016年最優秀写真に選ばれたシナブン火山の噴火(撮影:Endro Lewa/35AWARDS 2016)

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素晴らしい火山写真を撮り続けるエンドロ・レワさん