>>797
まとめ

過去の議論でのサイボーグ氏は以下のように主張されました
http://togetter.com/li/941240
『DPCデータを見ると
小児に限らない甲状腺癌全体の手術数が全国で顕著に増加しており、
とくに福島の増加率は全国に比べても突出している印象を受ける』
(引用)甲状腺がん手術数をDPCデータで比較すると、
『2013年は九州・沖縄が事故前の1.07倍、南関東が1.52倍、北関東が1.83倍、東北は 2.18倍、福島は 2.78倍に増加している。』
『福島県はKKK手術数は入っていない。』


これに対しツッコミが入ります

・2010と2014年での倍率を比較しているが、そもそも2010年度は集計期間が短く
倍率を出すのに不適当。2011年と2014年を比べるのが妥当ではないか
(2010年との比較が妥当でない事は千葉ピンも認めています。)

・福島の集計には福島健康調査(KKK)の数字を含んでいる可能性がある。
手術自体は保険診療であり、DPC集計から除外される理由が見当たらない。
自然な増加率を比べるなら、それを除外した数字で見るべき


で、想定される健康調査の数字を除き、2011年と2014年の数字を見てみます

「甲状腺がん手術数をDPCデータで比較すると、2013年は全国で1.15倍 九州・沖縄が0.88倍、南関東が1.10倍、北関東が1.51倍、東北は 1.41倍、福島は 1.40倍に増加している。」
「福島の増加率は東北全体平均や北関東を下回り、とくに突出しているとは言いがたい」

・KKKを除外しないで計算した場合の手術数の比較

   H23 H26 倍率
福島 149  262 1.76
東北 638 953 1.49

・KKK除外して計算した場合の手術数の比較

   H23 H26 倍率
福島 149  209 1.40
東北 638 900 1.41

(参考)
岩手県4.27倍 山形県1.89倍
愛知県1.62倍 、富山県1.63倍、愛知県1.62倍、鳥取県4.47倍、山口県2.06倍
東海3県(=愛知 岐阜 三重)の倍率1.58倍

このように、DPC数値において
甲状腺癌が東北なり福島より増加している県、地域はあり、
東北内でも福島より岩手の方が高い
原発との距離を考えても、線量応答反応があらわれているとは言いがたいかと