中米コスタリカ・ポアス火山が水蒸気爆発 カルデラ湖から有毒な間欠泉が… 2017年04月17日 10時53分@ハザードラボ
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中米コスタリカの首都サン・ホセに近いポアス火山では、先週14日から16日にかけて、水蒸気爆発が相次いだ。山頂のカルデラ湖からは
硫化水素を含むガスが現在も立ち上っている。

首都サン・ホセの北北西25キロに位置するポアス火山は、中米でも最も活発な火山のひとつで、標高は2708メートル。

山頂にあるふたつのカルデラ湖のうち、南側の方は約7500年前に噴火した記録がある限りだが、北側のカルデラ湖の水質は、世界でも2番目に
酸性度が強く、地下のマグマで温められた熱湯が間欠泉のように吹き上がることで知られる。

コスタリカ国立大学火山観測所(OVISICORI-UNA)やポアス火山国立地震ネットワークによると、現地時間14日、マグニチュード3を上回る
火山性地震が連続し、現地時間午前6時ごろから8時にかけて、大規模な水蒸気爆発が7回発生。

白い噴煙が火口上空3000メートルの高さに立ち上るようすが確認された。

国家非常事態委員会(CNE)は、火山の南側10キロほど離れた周辺の自治体で火山灰が降るのを確認したとして、子供や高齢者などの
呼吸器系統に影響を与えるおそれがあると注意を呼びかけている。

今回の噴火に伴いカルデラ湖の水の温度は90度を超えており、周辺の溶岩ドームはマグマの貫入による地形の変化が観測されている。
ふだんは綺麗なエメラルドグリーンのカルデラ湖を見学に訪れる登山客も多いが、噴石や間欠泉が飛散して負傷するおそれがあるとして、
ポアス火山国立公園は現在閉鎖中だ。

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中米コスタリカのポアス火山が噴火した(撮影:Wilberth Hernandez)

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山頂火口のカルデラ湖から噴出した間欠泉で、新たに川ができた(GINO GONZALEZ/Parque Nacional Volcan Poas SITIO oficial)

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世界でも1、2を争う酸性度の高いカルデラ湖から噴出する間欠泉(GINO GONZALEZ/Parque Nacional Volcan Poas SITIO oficial)