伊方町で放射線学ぶ講演会 (動画有り)  01月19日 18時44分
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20170119/5907891.html

再稼働した伊方原発3号機が立地する伊方町で、住民に放射線に関する詳しい知識を知ってもらおうと、被ばく医療の専門家が講演しました。

この講演会は、県と伊方町、それに四国電力が出資してつくる公益財団法人の伊方原子力広報センターと、伊方町が開き、地元住民や行政
機関の関係者など、およそ90人が集まりました。

19日は、被ばく医療が専門で、福島県の放射線健康リスクアドバイザーなどを務める、長崎大学原爆後障害医療研究所の高村昇教授が
講演しました。

講演で、高村教授は、放射線の定義や単位などを説明したあと、食べ物からの内部被ばくなど、放射線の人体への影響について説明しました。

また、東京電力福島第一原発の事故を例にあげて、旧ソビエトのチェルノブイリ原発事故と比較しながら、
「事故の後、食品に含まれる放射性物質の量に暫定基準値を設け、摂取や流通の制限を行ったことで、チェルノブイリで問題になった、
内部被ばく線量の低減に効果があった」と述べました。

講演の後、高村教授は「屋内退避や安定ヨウ素剤の摂取などの意味を理解することで、原子力災害時の適切な行動につながる。
正しい知識を持って備えてほしい」と話していました。