政府の原子力災害対策本部は17日、東京電力福島第一原発事故後に続いていた本県沖のイシガレイ、クロウシノシタ、
クロソイの3魚種の出荷制限を約4年7カ月ぶりに解除した。残る制限対象は12魚種となった。
解除された3魚種はいずれも原発事故後、放射性物質モニタリング検査で放射性セシウム濃度が食品衛生法上の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えたため、
平成24年6月に出荷制限を指示された。

県は出荷制限の解除に向け、イシガレイについては27年3月から28年11月まで、クロウシノシタは25年12月から28年11月まで、
クロソイは27年3月から28年12月まで検体を採取し、放射性物質モニタリング検査を実施した。
その結果、放射性セシウムが安定して同法の基準値を下回るなど解除要件を満たしたため、17日に原子力災害対策本部に解除を申請し、同日付で認められた。
解除は28年11月14日のババガレイ以来。

県によると、原発事故前の18年から22年までの平均漁獲量と平均漁獲金額はイシガレイが441トン、2億9700万円、
クロウシノシタが4トン、440万円、クロソイ(キツネメバルやムラソイなどの区別困難な魚種を含む)が8.8トン、630万円だった。

http://www.minpo.jp/news/detail/2017011838224