再稼働原発優先ダクト調査指示 (動画有り) 01月18日 15時49分
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1033136171.html

島根原子力発電所2号機で、中央制御室の換気用のダクトに腐食によるとみられる穴が相次いで見つかったことを受けて、原子力規制委員会は
同様の問題が起きていないか、鹿児島県の川内原発などすでに再稼働した原発を優先して調査するよう電力各社に指示しました。

島根原発2号機では先月、中央制御室の換気用のダクトに腐食によるとみられる穴が相次いで見つかり、重大事故が起きた場合、中央制御室が
汚染されるおそれがあることが明らかになりました。

問題のダクトは、保温用のカバーに覆われ、運転開始以降、カバーを外した点検が行われていなかったということで、原子力規制委員会は18日の
会合で、同様の問題が起きていないか、すでに再稼働をした原発を優先して調査するよう電力各社に指示しました。

優先調査の対象は、鹿児島県にある川内原発1号機と2号機、福井県にある高浜原発3号機と4号機、愛媛県にある伊方原発3号機の5基で、
中央制御室や事故対応の拠点となる緊急時対策所のダクトに問題がないかカバーを外して直接確かめるよう求めています。

これらの原発では再稼働前の検査で、中央制御室の気密性の確認は行われているということですが、仮に穴があいていてもカバーなどで気密性が
保たれる可能性があるということです。

規定では、穴が見つかり補修にかかる期間が10日を超える場合は、運転を停止して対応することになっています。

また、このほかの廃炉になっていない原発や再処理工場について、規制委員会は再稼働や核燃料の交換作業の前に調査を行うよう指示しました。