どの程度被曝したかを知るために福島の住民が首からぶら下げているガラスバッジ。
その表示が空間線量率(周辺線量当量)に対し、最大4割も低く示されることがわかった。

住民からは「正しい数値を示さないなら余計な被曝を強いるだけだ」と反発の声が上がっている。





北海道がんセンター名誉院長の西尾正道氏が言う。

「いまの低線量の福島ではガラスバッジの数字は当てになりません。実効線量だって正しく検証されていないのです。
放射線を扱う仕事をしている人たちでも年1ミリシーベルト以上の被曝をするのは全体の約5%。
それなのに福島の子供たちは間違いなく年間1ミリ以上、被曝している。このままいけば10年後には免疫不全などの健康被害が増える危険性がある。
帰還を進めるなら、最低でも年1度の全身健康管理が絶対に必要です」