水俣病や四日市ぜんそくは、クラスに1人を超える
頻度で発生したため、嫌でも社会的に認識されたが、
ホの症状は多岐にわたるため、ガン・心臓・脳など
外見が分散して、それぞれ2.5%程度にとどまれば
「1/40の陥穽」に見事に陥り社会的に認識されない。

ただこの2.5%という発生頻度は侮ることはできない。
年に2.5%ずつ病気になるとすると、5年で12%が
程度の差こそあれ病人になる。健康人が9割を切る。
10年で22%が病人になり、健康人は8割を下回る。
これだけでも十分に、社会が回らなくなるレベルだ。
意識されない発生頻度とはいえ無視できない結果に。

さらに、ガン・心臓・脳など3つの外見に分散して
各々2.5%ずつ、合計年7.5%の発生を看過してると、
5年で32%、10年で54%が病人になる。これは当然。
所得倍増論では年に数ポイント増で10年で倍になる
のだから、この逆算で、年に数ポイント減を看過する
と10年で健康人は半減。これはまさにウクライナの
たどった経過とも矛盾しない推移モデルではないか。

もちろんこの数値はモデルであって、この通りになる
と言うつもりはないけれど、「平常運転じゃないか」
とタカをくくっていられるレベルでも、社会が瓦解し
かねない規模に発展することがありえること、そして
その過程では危険厨の見解と危険厨の見解が平行線の
まま並存しているということをここに警告しておく。