>>781
>>大人の甲状腺癌検診は過剰治療の危険性は高そうですね。

たしかに成人の場合、過剰診断の危険性はあります(小児とはこの点は異なる)。ただし、注意しないといけないのは、
膨大な数の甲状腺がんの中で、一部は極めて凶暴なもんが隠れているんです。

その例として遠隔転移まで進行した患者の生存率を挙げておきます。ご参考まで

甲状腺乳頭癌 遠隔転移100例の生存率(8−91才、1940-1989年)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7608252/

生存率(cause-specific SR)

5年で40%

10年で27%

15年で24%

遠隔転移まで進行する「凶悪な癌」の場合、15年で76%が死亡しています。