GMトウモロコシと発がん性に関連、マウス実験 仏政府が調査要請
http://www.afpbb.com/articles/-/2902178

問題があると指摘されたのは米アグリビジネス大手モンサント(Monsanto)製の遺伝子組み換えトウモロコシ「NK603」系統。
同社の除草剤「ラウンドアップ」に対する耐性を持たせるために遺伝子が操作されている。
仏専門誌「Food and Chemical Toxicology(食品と化学毒性の意)」で発表された論文によると、
マウス200匹を用いて行われた実験で、トウモロコシ「NK603」を食べる、
もしくは除草剤「ラウンドアップ」と接触したマウスのグループに腫瘍を確認した。
2年間(通常のマウスの寿命に相当)という期間にわたって行われた実験は今回がはじめてという。
がんの発生はメスに多く確認された。
開始から14か月目、非GMのエサが与えられ、またラウンドアップ非接触のマウス(対照群)では確認されなかったがんの発生が、
一方の実験群のメスのマウスでは10〜30%で確認された。
さらに24か月目では、対照群でのがん発生率は30%にとどまっていたのに対し、実験群のメスでは50〜80%と高い発生率となった。
また実験群のメスでは早死も多かった。
一方オスでは、肝臓や皮膚に腫瘍(しゅよう)が発生し、また消化管での異常もみられた。