25年は待てねぇ
もっと早くせめて5年以内


桜島のマグマだまり 急速に増加「25年程度」で大正大噴火並みの爆発が?
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/6/16840.html

鹿児島県の桜島は、噴煙を上げていない日の方が珍しいと言われるほど、活発に噴火を繰り返す火山として、世界中の
多くの火山学者が注目している。こうしたなか、京都大学の桜島火山観測所と英国の大学の研究チームは、急速に増え
る火口下のマグマだまりの量を分析して、今後25年程度で爆発的な噴火が発生する可能性が高いと発表した。

現在、気象庁が発表している桜島の噴火警報は、入山を規制するレベル3。昭和火口の爆発回数は、年間800回を超え
る年も珍しくなく、毎年のように噴火が発生している。


記録に残る大噴火は、いずれも溶岩の流出を伴う山腹噴火で、天平(764年)、文明(1471?1474年)、安永(1779年)、
大正(1914年)に発生している。このうち「大正大噴火」では、もともとは鹿児島湾内に独立した火山島だった桜島が、2週
間以上流出し続けた溶岩で大隅半島と陸続きになり、その火山灰は宮城県仙台市でも観測されたほど。

京大防災研究所の桜島火山観測所と、英国のブリストル大学やエクセター大学の共同チームは、GPS観測装置とスー
パーコンピューターなどを駆使した結果、桜島の地下では、毎年1400万立法メートルのマグマが新たに供給されていると
いう答えにたどり着いた。

これは、サッカースタジアム4杯分に相当し、コンピューターを使ったシミュレーションで、マグマの量は、毎年のように発生
する小規模噴火で吐き出されるマグマよりも早いペースで増えているため、そのマグマだまりに蓄積された量から見て、
約25年後には、大正噴火並みのマグマ噴火が起こるものと指摘している。

エクセター大学のジェームズ・ヒッキー博士は「大正大噴火でのマグマの噴出量は1.58立方キロメーターといわれていま
すが、桜島と同規模の火山で、この量のマグマが蓄積するのには130年かかる計算です。前回の噴火からすでに100年
以上経過していますから、タイムリミットは2040年ごろです」と話す。


桜島は2015年5月21日、爆発的噴火が12回起こり、火砕流は6回発生しているほか、9月にも小規模な噴火が発生。GPS
による地殻変動の観測でも、南岳直下の海面下1?3キロ付近に、マグマが板状に約200万立方メートル貫入したのでは
ないかと推測されている。


http://www.hazardlab.jp/contents/post_info/1/6/8/16840/sakurajima1914.png
鹿児島県立博物館所蔵の資料に残る1914年の大正大噴火の様子。気象庁によると、死者58人、負傷者112人、
家屋の焼失、埋没は約2140戸など近年の噴火では最も深刻な被害を及ぼした(京都大学防災研究所 桜島火山センターHPより)

http://www.hazardlab.jp/contents/post_info/1/6/8/16840/ph81.jpg
南岳の昭和火口は、2006年6月に58年ぶりに噴火して以来、活発な噴火活動が繰り返されている。写真は2007年の噴火の様子
(京都大学防災研究所 桜島火山センターHPより)


2016年09月20日 07時00分