富士山宝永火口付近で大落石
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3035440901.html

富士山の宝永河口の付近で、今月2日、大規模な落石があったことがわかり、専門家は遊歩道まで達する
ほどの規模の大きい落石は珍しいとして登山する際は十分注意するよう呼びかけています。

今月2日午後2時ごろ、富士山の標高2600メートルの宝永河口の付近で、突然、大きな岩が次々に転がり
落ち、遊歩道にまで達しました。

落石を目撃し、その様子をスマートフォンで撮影した男性によりますと、火口の辺りから「ゴロゴロ」という音が
した後、突然、岩が落ちてきたということで、大きなものは直径3メートル程だったということです。

周りの登山者は安全な場所まで逃げ、けがはありませんでした。

専門家によりますと、第一火口のある標高3150メートル付近では、溶岩の亀裂が緩んで落ちる自然現象で
よく落石が起きているということで、今回、落ちた岩もこの辺りから遊歩道までの1.5キロ近くを転がり落ちて
きたとみられるということです。

火山学が専門の静岡大学の小山真人教授は「宝山火口の付近では毎日のように小さな落石が起きているが、
このように規模が大きく到達距離が長いものは珍しい。落石が当たれば大怪我をする恐れもあるため、登山者
はヘルメットを着用するほか、危険な場所では岩場の様子に気をつけるなど十分に注意して欲しい」と呼びか
けています。


09月07日 14時43分