日本経済新聞 2015/11/6 20:49
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG06HAW_W5A101C1CR8000/
会計検査院は6日、国の2014年度決算の検査報告をまとめ、安倍晋三首相に提出した。税金の無駄使いや徴収漏れなどの指摘は計約1568億円。
白紙撤回された新国立競技場関連や、STAP細胞問題に揺れた理化学研究所でも不適切な経理処理が明らかになった。消費増税などで税金の使い道への視線が厳しさを増す中、会計管理の徹底が急務だ。

■理研
 STAP細胞論文の不正問題に直面した理化学研究所では、不適切な入札で業者を指定して高級家具を買ったり、発注権限のない研究員が契約担当部署に無断で物品を購入したりしていた。
 11年3月には、神戸市の研究施設で使うイタリアブランドのいすやテーブル数十点(計954万円)を一般競争入札で購入。実際は「背もたれと座面に288個の穴があること」などと指定し、特定のブランド以外を排除していた。