91 :名無しゲノムのクローンさん:2014/08/02(土) 11:13:47.77
では>>1の研究はどんな意味を持つのか
ここで
「獲得形質の遺伝」「ダーウィニズム(自然選択説)」「ラマルク説(用不用説)」
の関係について整理しよう。
ダーウィンが「自然選択説」を発表した頃は
そもそも遺伝のメカニズムがほぼブラックボックスで、
ダーウィン自身は「獲得形質の遺伝」も視野に入れて仮説を構築している。
つまり「ダーウィニズム(自然選択説)」が獲得形質の遺伝を否定したわけではない。
「ダーウィニズム(自然選択説)」によって否定されうる、つまり対となりうるのは
「獲得形質の遺伝」そのものではなく、それを前提とした「ラマルク説(用不用説)」のほう。
世代を超えて発達するのは、
使い続けて僅かに発達したものが受け継がれていく(ラマルク説)or
他よりもわずかに発達したものが残っていく(ダーウィン説)
どっちなのか、という話な(もちろん両方という答えもありうる)。
では「ラマルク説(用不用説)」はどこで否定されたのか?
「ラマルク説(用不用説)」は「獲得形質の遺伝」が前提なので
「獲得形質の遺伝」が否定されると一緒に否定される
「ダーウィニズム(自然選択説)」の支持者だった学者(ヴァイスマンなど)が
実験によって「獲得形質の遺伝」を否定し、それによって「ラマルク説(用不用説)」を否定したというわけ。