>>750
代表監査委員は役人すごろくで言う“上がり”のポストで、任期どおり4年での交代が慣例だが、再任されるなど極めて異例だ。
また、現市長は、2021年12月の副市長人事で、枚方市政としては珍しく外部人材である元大阪府課長のS水H都氏を3人目の副市長に選任した。

こうして、プロパー職員にとって、特別職ポストがなかなか空かない人事が近年続いている。
その“余波”と言えるのが、特別職への昇任を窺う多くの幹部職員の大量退職だ。

「“上”がつかえて行き場がなく、副市長を担えるレベルの理事級職や部長職経験者でも横滑りが続き、そのまま定年や再任用満了の65歳が来てしまう。上がりが特別職と一般職とでは生涯賃金に極めて大きな開きがある。近年、プロパー部長は理事級にさえになかなか昇格できない。昭和30年度生まればかり特別職になっているので、花の30年組と言われて嫉妬が渦巻いている。」(前出市政関係者)

現市長氏周辺は特別職の長期留任に「コロナ対応や枚方市駅周辺再整備、市役所移転など、政策遂行に安定感が必要」と説明するが、市幹部OBは「維新という組織の“思考回路”が大本の原因だ」と指摘する。

「2022年の市役所移転条例の否決や先が見えない枚方市駅前の早期再整備、人口減対策といった喫緊の課題について、市民の声が届いていないことにもつながっている」(同OB)とする。