「配慮足りなかった」市長陳謝 金メダルかじりに批判殺到―名古屋
時事通信-2021年08月05日18時49分

 名古屋市の河村たかし市長は5日、東京五輪ソフトボール日本代表後藤希友選手の金メダルをかじった問題で同市役所で記者会見し、「宝物を汚す行為で配慮が足りなかった。後藤選手には申し訳なかった」と陳謝した。河村氏は、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長に直接電話して謝罪したことも明らかにした。
 河村氏は4日、後藤選手の表敬訪問を受けた際、首に掛けてもらった金メダルに突然かみついた。この行為がインターネット交流サイト(SNS)などで批判を招き、後藤選手が所属するトヨタ自動車も抗議。
市長室によると、トヨタには5日午後、副市長らが謝罪文を届けたが、直接の謝罪はまだできていないという。
 河村氏は「オリンピックでメダルをかむというのはある。金メダルを目の前にとっさにやってしまった」と釈明。記者にハラスメントの可能性を指摘されると「そういう認識はない」とした。
 市スポーツ市民局広聴課には5日午後5時半までに、4119件の批判や抗議が殺到。電話やファクス、メールなどで「汚い」「選手に対して失礼だ」「コロナ禍なのに何事か」といった内容が全国から寄せられているという。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021080501152