群馬県警は8日、富岡署長の板垣茂樹警視を警務部理事官にする人事を発
令し、発表した。また同日付で、県警監察課は署員にパワーハラスメント行
為を繰り返したとして、板垣警視を本部長訓戒の処分とした。同署長の後任
には警察学校副校長の宮田博一警視をあてる。


 県警監察課によると、板垣警視は署長着任の3月から9月まで、複数の署
員が報告や決裁を提出した際に「意味が分からない」「何言っているか分か
らない」などと執拗(しつよう)に追及したり、意図的に無視したりした。
一連の行為で複数の署員が体調を崩し、一部は現在も病気休暇中だという。

 板垣警視は「指導の一環のつもりだった。大変申し訳ない」と行為を認め
ている。神保誓志・首席監察官は「県民の期待と信頼を裏切ってしまったこ
とは誠に遺憾で、深くおわびする。指導を徹底して、再発防止に努める」と
コメントした。