道東の標津町役場の職員だった鈴木雄大さん。
 ひと月の残業時間が140時間を超える状況のなか、去年7月、わずか24歳で
自ら命を絶ちました。
 何があったのでしょうか。
 鈴木さんの母・鈴木龍子さん(55)「(残業月149時間は)はっきり言って
頭で計算ができない数字というのが本音」
 標津町の商工観光課の職員だった鈴木雄大さん。去年7月、24歳で自ら命を絶った。
 亡くなる直前1カ月の残業時間はおよそ149時間にも上っていた。2017年4月に
標津町役場に入庁した鈴木さん。去年4月、人事異動で商工観光課の職員が減るなどし、
鈴木さんの負担が大きく増えたという。
 そして7月、鈴木さんは亡くなった。亡くなる2カ月ほど前、鈴木さんが7つ上の姉・
結花さんとやりとりしたメッセージが残されている。
 「休みなくて死ぬわそろそろ」「GWも休みなかったし、4月からほぼ12時帰り」。
 結花さんによると、仕事のことを嘆いたのは初めてだったという。
 標津町が依頼した弁護士が先月までにまとめた調査報告書。
 自殺の原因について「著しい心理的負荷で睡眠障害などに陥った」と結論付けた。
 母・鈴木龍子さん「分かればわかるほど腹立たしいことがあった/一番は人事の問題を
きちんと説明してほしい」。
 標津町の金澤瑛町長は「二度とこのようなことを招くことがないよう、危機意識を持って
職場環境の改善等に取り組んでいく」としている。