精神保健指定医の資格不正 国の処分「違法」…東京地裁判決
2019年5月16日 (木)配信 読売新聞

 精神保健指定医の資格不正取得問題で、
厚生労働省から資格取り消し処分を受けた田沼龍太郎医師が、
国に処分取り消しを求めた訴訟の判決で、
東京地裁(古田孝夫裁判長)は15日、国の処分を違法として、
取り消しを命じた。
厚生労働省によると、この問題で処分の取り消しを命じた判決は初めて。
同省は「判決内容を精査し、対応を検討する」としている。

 判決によると、同省は2016年、
北里大東病院(神奈川)に勤務していた田沼医師が
指定医の資格を申請する際、
患者の診断や治療への関与が不十分なのに、
十分に関わっていたとするリポートを提出したとして、
資格を取り消した。