議会シーズン突入後、流石の私も激務に翻弄されてしまっていた。
昨夜、妻と閨を共にするのは、ほぼ2か月ぶりだった。
それと察し、昨日は夕食前から何か妻はウキウキしていた。

胸は、山高からず低からず。
私の開いた手一杯に程良く収まり、突き立って隆起を保っていた。
あれ、これ程の瑞々しさと張りはあったかな? 
40の坂をとうに越えているのだが、それとは感じさせなかった。
やがて、私は腕をすっと下の方へすべらせた。
妻の微かな吐息が、深い大波のような喘ぎと変じていく。
妻の、こらえ切れずに差し出す指先が、花から花へと移ろう白い蝶のように舞い、
次いで、怪しげに地を走る蜘蛛のようにシーツを這うまで、多くの時間を要すことはなかった。