社会保険料の徴収拡大で非正社員はますます貧しくなる
http://agora-web.jp/archives/1416458.html

NHKニュースによれば「非正規労働者が厚生年金や健康保険に入りやすくするため、
加入条件を緩和することが検討されていることについて、スーパーやデパートなどの団体が記者会見して反対する考えを表明」したそうだ。
これでは、まるで気の毒な非正規労働者の老後のための規制緩和に業界が反対しているみたいだが、問題は逆である。

厚生労働省が決めた方針は、いま週30時間以上の労働者から徴収している社会保険料を週20時間以上の労働者からも取ることだが、
これを「加入条件の緩和」と報じるのはミスリーディングである。
年金を運営している厚労省にとっては「非正規も入れてやる」という条件緩和だが、法人は厚生年金に強制加入なので、
今回の措置は社会保険料の徴収拡大なのだ。