電動キックボードで幕張の街を巡ろうという実証実験が、千葉市美浜区の市街地で
始まった。駅や公園を軽快に移動でき、街に回遊性を高める狙い。乗ってみると
意外とスピード感があり、移動する楽しみも得られそうな新しい乗り物だ。

 自治体と連携し、公道を使った実験は国内初。2日に美浜区の稲毛海浜公園で開
かれた発表会で、キックボードにモーターやバッテリーを積んだ機体が披露された。携帯電話のアプリを使ってロックを解除し、ハンドルについたアクセルとブレーキ
で操作する。重さは14キロ、最高時速19キロ。実験に参加した「Wind 
Mobility Japan」によると、世界17カ国でこうしたサービスを展
開しているという。

 キックボードは稲毛海浜公園に計3カ所設置され、今月中旬にはJR海浜幕張駅
付近に4カ所追加される予定。登録すると誰でも所定の料金を払えば利用できる。
決まった場所以外で乗り捨てると別料金。原付きバイクと見なされるので、運転
免許の携帯とヘルメットの着用が必要だ。試乗した熊谷俊人市長は「乗りやすくて
楽しかった。浜辺で楽しんでほしい」と話していた