●千葉日報ニュース●
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今月7日の千葉市議選の開票作業で、同市稲毛区選挙管理委員会は19日、投票者数と投票総数の帳尻
を合わせるため、白票を8票減らす不正集計をしていたと発表した。集計責任者だった区選管の40代男性職員
は票の操作が違法と認識していたが、「混乱していて冷静に考えられなかった」と説明。候補者の得票数に変動
はなく、当落に影響はないとした。

 同市選管は、同職員の行為が公選法違反(増減罪)に当たる可能性があり、今後の対応について市の顧問弁護
士らと相談する。また、処分も検討する。

 区選管などによると、7日深夜の開票作業中、投票者数より投票総数が10票多いことが判明。確認で候補者の得票
を8票多く計算した上、点字票12票を二重計上していたことが分かり、再集計で逆に10票少なくなった。しかし、この職員
は翌8日未明、候補者の得票分8票が再集計に反映されておらず、さらに票を減らす必要があると思い込み、有効投票
の確認が終わっていたため、無効投票のうち白票を8票少なく、持ち帰りを8票多くすることで帳尻を合わせた。

 同区の開票作業は7日午後11時40分の終了予定時刻を大幅に過ぎ、職員はパニック状態になっていたという。10日外部
からの指摘で調査を始めたところ、11日に職員が白票を操作したことを申告した。

 同区の宮尾孝区長らは19日、市役所で会見し「有権者の信頼を損ねる行為で深くおわびする」と謝罪。同職員は少なくと
も過去2回の選挙で集計責任者を務めていた。