佐野容疑者は、同期の中では「エース中のエース」(文科省幹部)で、
早くから幹部候補として養成されてきたという。出身地にある山梨大で副学長も経験し、
15年の知事選では一時、擁立の動きがあったほどの実力者だ。

ただ、ある職員は「上には弱く、下にはキツくて評判が悪い」。
別の職員は「周囲への対応は冷淡な時もあった。常に出世は意識していて、
野心的な性格も目立っていた」。
別の幹部は「政治的なことに関心が強いタイプ」と振り返る。