上司が出来が悪いと、これほど苦労することはないじゃないでしょうか。そういうことがですね、どこにでもあるので、それを
分かった上で、県庁だけではないと思いますが、年が若くても立派な人がいると。年をいっているからといって立派とは限ら
ないということでですね、それぞれの仕事の責任は違いますけれども、責任は皆、部下の責任は自分が負うというつもりで
さえやっていればですね、失敗に対しても心配するなというふうに言えると思うんですね。
ともあれ、ルールがあるかというと、私はルールを聞いたことはありませんので、人の気持ちじゃないでしょうかね。しかし、
同僚が亡くなってですね、黙ってられる人はいないでしょう。ただ、家族が病気だとか、あるいは肉親が亡くなられただとか
いったときには、少なくとも私はですね、それを最優先にしてくださいと。そのために働いているつもりで、必ず後、例えば
課長がですね、お父様が今倒れられたと、「すぐ帰りたまえ」と、「後、ちゃんとこちらでやるから」と、大丈夫です。それは
やってることですよ。「仕事の方が優先だ」と言ったことは一度もありません。
よくですね、親の死に目にも会えなかったとか、そんなことしてはいけないと。倒れられたらすぐそこに行きなさい。これか
ら3日間ぐらい家のことで何かしなくちゃいけないと、それ優先ですと、家族を優先にしないで仕事はないと。なぜかというと
ですね、家族との関係が不幸になると仕事がうまくいかないですよ。だから、家族は大切にしなくちゃいけない。むしろ、こ
れは価値観の問題もあるかもしれませんけれども、子どもや老いた両親やですね、そのために一生懸命働いているとい
うところがあるんじゃないかと思います。
ですから、そういうところで何か慶事があったり、逆に悲しいことがあったときにはですね、それを優先にしてあげるという
のが人情というものではないかと思いますし、どうしても代われない仕事というのが場合によってはあるかもしれませんが、
基本的にそれは皆が代わることによってですね、その方が大きな負担を負うことがないようにするという姿勢でやっており
ます。