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除草剤で末期がんに、米裁判所 モンサントに約320億円の支払い命じる

米サンフランシスコの裁判所で下された判決に反応を示す原告のドウェイン・ジョンソンさん(2018年8月10日撮影)。

【AFP=時事】米カリフォルニア州在住で末期がんと診断されている男性が、がんになったのは農薬大手モンサント
(Monsanto)の除草剤「ラウンドアップ(Roundup)」のせいだと同社を提訴した裁判で10日、陪審はモンサントに
約2億9000万ドル(約320億円)を支払うよう命じた。

陪審は全員一致で、モンサントの行動には「悪意があり」、除草剤「ラウンドアップ」とその業務用製品「レンジャープロ
(RangerPro)」が、原告のドウェイン・ジョンソン(Dewayne Johnson)さんの末期がんの「実質的」な原因だったと
結論付けた。モンサントは上訴する意向を示した。

8週間の裁判で、サンフランシスコの裁判所の陪審は懲罰的損害賠償金2億5000万ドル(約280億円)と補償的損害賠償金や
その他の費用を合わせた計約2億9000万ドルを支払うようモンサントに命じた。

グラウンドキーパーとして働いていたジョンソンさんは2014年に白血球が関与するがんの非ホジキンリンパ腫と診断された。
同州ベニシア(Benicia)にある学校の校庭の管理にレンジャープロのジェネリック製品を使用していたという。