■7. 名誉毀損逮捕の具体例

次に、名誉毀損による逮捕の具体例を確認しましょう。

ネット犯罪による名誉毀損については、警察は消極的な面は否めませんが、実際に動いて名誉毀損罪で逮捕されている事例もあります。

◆拓殖大の客員教授の名誉毀損の事例

たとえば、拓殖大の客員教授が「2ちゃんねる」上において、計33回にわたって執拗に攻撃された事案では、加害者の23歳の北大生の男性が名誉毀損罪によって逮捕・起訴されました。
この事案では、加害者に対し、懲役1年6月執行猶予3年の判決が下されています。

◆「人間のくず」書き込みによる実刑判決の事例

ある男性が乗用車を運転中に男子高校生をひいてしまい、業務上過失致死罪に問われた裁判中に、(2001年7月)に、
加害者がネット上でその男性を「人間のくず」と書き込み、両親の実名まで掲載した事案では、大阪地裁が、加害者に対し、懲役1年4月の実刑判決を言い渡しています。
加害者は控訴しましたが、大阪高裁は控訴を棄却し、最高裁でも上告が棄却されたため、実刑が確定しました。

このように、ネットにおける誹謗中傷でも、悪質な場合には警察も動いてくれて逮捕起訴してもらうことができますし、懲役刑、ときには実刑まで受けさせることも可能なので、諦める必要はありません。

以上「ネット名誉毀損被害で刑事告訴!警察に加害者を逮捕してもらう方法 | 弁護士相談Cafe」より引用
https://www.fuhyo-bengoshicafe.com/bengoshicafe-12569.html#7