【水戸地裁】元教諭わいせつ、県に1092万円支払い命令「複数の教諭が、元教諭が女子生徒にマッサージするのを目撃」対策せず

公立学校の元教諭の男(受刑中)による女子生徒への強制わいせつ事件で、被害者4人とその両親らが、学校を設置した茨城県などを相手取り、
約5286万円を求めた国家賠償請求訴訟の判決があった。水戸地裁土浦支部は、
県の教育環境配慮義務違反などを認め、県に慰謝料など約1092万円の支払いを命じた。

判決は18日にあり、松田典浩裁判長(針塚遵裁判長代読)は「校内で部活動の指導中や近接した時間に行われており、職務の範囲に含まれる」と指摘。
複数の教諭が、元教諭が女子生徒にマッサージするのを目撃しており、校長は男に指導するべきだったのに有効な対策を講じず事件が起きたとし、
教育環境配慮義務違反があったと認定した。