5 仕事上のチャンスや立場、権限等を与えない

人を大切にするという考え自体が希薄なため、
長期的に人材を育てるという風土がない。形だけの無意味な研修。
人手が足りず業務に追われて新人を育成する余裕がないし、
雑用を任せることが多く、能力やモチベーションも上がりません。
「仕事は背中を見て覚えるもの。」 「先輩の技術は教わるのでなく盗め!」
などとろくな指導もしていないことはないですか。

企業が生き残るのに必要なのは、旺盛な向上心や失敗を畏れず
新しいことにチャレンジする高い意欲ではないでしょうか。
にも関わらず、新しいことにチャレンジ出来る仕事に取り組めるチャンスや、
ある程度の裁量権をふるって仕事に取り組めるような権限や立場を与えない
会社は生き残っていけません。

またそうしたチャンスや立場を提供することで、優秀な人材を獲得し、
成長を遂げている会社も決して少なくないのです。

失敗する可能性はありますが誰がトライしても上手くいかないことだってある筈です。
仮に社員が失敗して損失が生じても、社員を責めずにその損失を被る覚悟、
つまり失敗すら折り込み済みで社員にチャンスを与える必要があるということです。