洲本−関空航路の継続模索 島内3市の要望受け
https://kobe-np.co.jp/news/sougou/201806/0011358047.shtml

 洲本港(兵庫県洲本市)−関西空港間の定期航路を来月で休止すると国土交通省神戸運輸監理部に届け出た
淡路関空ライン(同)が15日、運航継続を視野に同部と協議を始めたことが分かった。
乗客数低迷による経営難から事業存続をいったん断念したが、
島内3市などからの強い継続要望を受け、早期の事業再開の道を探っている。

 現在使用している217人乗りの船から63人乗りの小型船に切り替え、便数を減らしての運航継続を検討している。
小型船を定期運航する場合、現在の洲本港の設備では着岸が許可されないといい、事業再開の手法を同部と協議する。

 洲本−関空航路を巡っては、訪日外国人観光客(インバウンド)を淡路島に呼び込もうと、昨年7月に同社が運航を開始。
10年ぶりの同航路開設だったが、乗客数が伸びず想定を超える赤字に。
支援先も見つからず、今月13日、1カ月後の7月13日を最後に運航を休止すると届け出た。

 しかし、島内3市が猛反発。初期経費を助成した淡路広域行政事務組合が14日、継続要望を申し入れた。
ただ、乗客が増える見込みもなく、民間企業に赤字経営を迫る状況で、先行きは不透明なままとなっている。(西井由比子)

事業継続に向けた協議を始めた淡路関空ラインの事務所=洲本市海岸通1
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