◆初交年齢は15〜16歳が5割超、女子は14歳以下が2割―岩手県

◇高校生調査から

岩手県内の思春期支援を目的とした「いわて思春期研究会」のメンバーらは、
同県内の高校生を対象にした調査で、セックス経験者に初めて経験した年齢
(初交年齢)を訪ねたところ、15〜16歳が半数以上に上ったと、
8月29〜30日に大津市で開かれた日本思春期学会の会合で報告した。

さらに女子は、14歳以下で経験した人が2割だったという。
経験のある生徒は家族との関係が希薄なこと、
交際相手からの暴力「デートDV」を示唆する性行動があることも明らかになった。

今回の調査は、「岩手県高等学校教育研究会」がいわて思春期研究会と
共同して2013年に実施したもの。
岩手県内の全日制高校78校、生徒9,055人を対象にアンケート調査をし、
96.8%の有効回答率を得た。
結果は、2001年に行われた同様の調査(以下、前回調査)や
2011年の「第7回青少年の性行動全国調査」(以下、全国調査)の結果と比較。

セックスを経験している生徒は、男女問わず半数近くが
複数人とのセックスを経験しており、前回調査と同様だった。
初交年齢は男女とも15〜16歳が半数以上を占め、
女子では2割が14歳以下で経験していた。

◇「初交で避妊」8割だが...

初交の際に避妊した割合は男子82%、女子77%と、
前回調査(男子65.8%、女子66.5%)より上昇していた。
しかし、初交以降の避妊実施率は下がり、
「いつもしている」は男子71.9%、女子60.5%だった。
避妊実施率は全国調査(男子53.7%、女子53.2%)と比較すると高かったが、
避妊方法として膣ちつ外射精を挙げた生徒が約5%認められた。